西尾孔志

20120319 その3 ロビン西さんと森崎東監督の世界

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(続き)

森崎東監督。

松竹出身で東映やATGでも作品を残し、近年ではシマフィルムで『ニワトリはハダシだ』を撮った監督。
庶民を描き、「喜劇」でも「悲劇」でもない「怒劇」と評された森崎監督の世界は、人情と反権力に彩られた、無力な市井の人々の哀しさと底力がいっぱい詰まっています。特に『生まれかわった為五郎』『街の灯』『特出し ヒモ天国』の3本は僕の人生の中でも屈指に好きな作品で、いつか自分もこういう映画を撮りたいと本気で思っておりました。

ロビン西さんと森崎東監督。
勝手な思い込みですが、僕はもう運命のようなものを感じておりました(笑)

早速、ロビン西さんとお酒をご一緒しました。
一言で言うと、めちゃめちゃおもろいおっさん、でした(笑)
会った最初の瞬間から「口がオモロい事言おうとする形になってる人や」と思いました。そして終始、オモロな空気をかもしてはりました。
「ああ、ロビンさんと一緒に何かしたい!そりゃハヤマックス君がいつも話題にする訳やわ。」そう思ったのです。

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それと同時に、普段から「角川映画全盛期のようなアイドル映画が作りたい」というのが酔った時の口癖だった前田Pにも話を持って行きました。『ソウル・フラワー・トレイン』はアイドル映画とは全然違う題材ですが、ロビンさんにも相談して、映画オリジナルの若い女性キャラクターも大胆に取り入れました(笑)。もちろん、原作の世界の中でキャラクターを動かす事を楽しみながら、映画版のプロットを作りました。「映画は原作の良さを壊してる」と言われないように、そして映画の表現としての面白さを存分に出せるように、共同脚本の上原さんと何度も朝まで頭を捻りました。結果、脚本の半分は映画のオリジナルになりました。

完成した脚本に、ロビンさんから「染みるわぁ」と嬉しい言葉を貰った頃、主演の平田満さんが決まったのです。

平田満さん。

もう映画ファンならお気づきでしょうが、平田さんと言えば、森崎東監督の『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』の先生役が大好きで、僕はこの映画の最初の拉致シーンを毎年、自分の授業で学生に見せているほどです。その他でも神代辰己や深作欣二など僕の大好きな監督の作品で印象深い演技をされてる平田満さんに出て頂けるなんて、めちゃくちゃ光栄だと思いました。

そしてこの映画の為に出会った活きの良い女性キャスト達が揃いました。
真凛さん、咲世子さん、大谷澪さん、それぞれ面白い魅力を持った女優さんです。
そして上手くサポートしてくれた大和田健介さん、
ここぞと存在感を示してくださった駿河太郎さん、そして「ソウル・フラワー・トレイン」のヘンテコで魅力的な人々を演じてくれた芸達者な方々、
とにかく良い役者さんに恵まれました。

そしてまさかの少年ナイフが参加して下さいました。自分の映画の主題歌に流れるなんてテンション上がります。
SFT4.jpg
(写真:撮影にも参加して下さった少年ナイフの皆さんと、手前は立ち位置確認なのに目立ってるスタッフ

さらに昔からの盟友であるカメラの高木風太と録音の松野泉を筆頭に若くてタフなスタッフが集まり、
さぁいよいよクランク・インまでこぎつけられた訳です。

僕は思いました。
やっぱ映画作りは胸躍るし、めちゃくちゃ楽しいし、最高や!


しかし、現場は森崎東監督の映画『ロケーション』ばりにサバイバルな状況になるとは、誰も予想してませんでした(いや、ちょっと予想はしてたかも 笑)


という事で、現場の話はまた次回。


映画『ソウル・フラワー・トレイン』ホームページ

出演:
 平田満
 真凛  咲世子
 大和田健介 駿河太郎 大谷澪
 楠見薫  和田めぐみ  入矢麻衣
 浅野彰一 中村真利亜 清水かおり 山根千佳
 細川博司  安藤匡史  信國輝彦 小沢和之

音楽:
 少年ナイフ

公式ホームページ

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