西尾孔志

20100306 祭は終わっていない 

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日記がしばらく開いた。

ツイッターばっかアホみたいにやって、長文が書けない症候群になってるからだが、

あと、3月1~3日、僕が企画ディレクターを務めるCO2映画祭で忙しかったからもある。

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第6回CO2にはカタルシスがいくつかあった。

参加した人は皆、あちこちで熱く語っているだろうと信じている。それくらい強烈なイベントとなった。

参加者の皆が本気だった。本気で楽しみに来ていた。「どーもどーも」と業界っぽい挨拶を交わす場では間違いなくなかった。油断すると取り殺される。

その意味で第6回CO2は数少ない「祭り」だった。

 

審査会が熱かった。ここで行なわれた全ての会話を本にして、映画に携わる皆に読ませたい。

毎回、「自分が映画を観てもらって審査されたい人」を基準に審査委員、選考委員を選んでオファーしているが、今回も素晴らしい人たちだった。

洞口依子さんはこんなブログを書いて下さっている。

http://bit.ly/chS76T

若松監督と洞口さんをゲストに迎えた5人の助成監督とのトークは、壮絶だった。

過去、第4回に同じ企画をした時、ゲストの鋭い言葉に監督たちが口をつぐんでしまい、終始盛り上らなかった。さらに終わってから「作品で勝負する監督が、何故あんなトークをさせられるのか」と抗議をうけ、絶句した。

監督は映画だけ撮ってれば良い、訳ない。どんだけ恵まれてんだ「カントク」って。しかも助成金貰ってだぞ。

その苦い過去があり、5人揃ってのトークは前回、やめた。

でも今年はやっぱやる事にした。だって観客の前で批評されるってなかなか体験できないし、大事じゃない?

それに今回の5監督は個性強いから負けないだろう。

そう思ってたら負けなかったね。特に三宅君はカッコ良かった。

 ◆◆◆

そして、カタルシスの最後を飾ったのが審査委員・大友良英氏のメッセージだ。

授賞式の終わりに、前夜に大友氏が書いて下さった長い長い文章を、

僕はゆっくり大事に10分かけて代読した。

凄く大事な事だったから。

内容は大友氏のブログに全文UPされている。

http://bit.ly/9bqG8m

そしてそのブログへの反応も嵐のように凄い。

http://bit.ly/info/9bqG8m 

当日の打上げで、若松孝二監督が「最後に全部、大友君が持ってっちゃうんだから」と笑っていた。

そういう場所だった。

嘘など誰も言わない。

その事を誇る。

◆◆◆
 
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毎夜の打ち上げは楽しかった。
でも僕が「ゲストの皆さんと話しなよ」と促さないと、自分たちの仲間の輪から出ない者も居た。
若松さんとソクブンさんが並んで飲んでるのに、どんな話をしてるか聞かなきゃ損だと思うのだが。
腹がたったのは、自分のトークゲストとしてソクブン監督が東京からお越しになり、作品を観て意見を下さったのに、ソクブン監督の「大いなる助走」上映時にどこかへ(飯食いに?)出て行った奴ら。
人間の付き合いが出来んのかと。
 
去年も似た事があった。
映画の上映後、此方が用意した打ち上げ会場に顔だけ出して、別の仲間うちの飲み会に消えた監督たち。誰が今回の上映の場を用意したのか、ゲストは放置かよ、と。ゲストとスタッフ数人で20人分の唐揚げを食べた。 あの日以来、その監督に個人的な連絡はしていない。

◆◆◆

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昨日、映画祭スタッフの女子が上映テープを返却する際に
「前略 テープを返却致します」みたいな心ない礼文を書いてたので
「待て待て待て待て!」とやめさせて自分で全部書いた。
うちのような貧乏な映画祭は心で相手に応えないと、今の濃いプログラムを維持出来ない。
ギャラは安いけど「楽しかった!」と言って貰えたら、経済は成立するのだと信じている。
この経済をわかってないと、低予算映画は作れない。自分たちの信じる「映画」が立派だと主張して、恐怖政治を強いている映画現場は、早晩破綻する。
◆◆◆
 

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第6回CO2映画祭からグランプリが出なくて良かった。

第4回もグランプリが出なかったが、今回は大きな変化があった。

助成監督の三宅唱くんと審査委員の大友良英氏が、東京で公開討論の場を設ける約束をしたのだ。

つまり第6回CO2は、監督たちによって、ようやく始まったのだ。

奨励賞の石原監督もぼやぼやしてると三宅監督や田中監督に追い抜かれてしまう日が来るかもしれない。

実は今回でCO2から離れますと、僕は周囲に漏らしていた。

でももう少しCO2でやる事が出来た。

そしてそれはうれしい事だ。

次の上映には、僕も監督として彼らと同じ土俵に立って、大友さんと話し合いたい。

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