2010年3月アーカイブ

大阪アジアン映画祭の開幕前に、ジョニー・トー監督の記者会見に潜入して来た!

記者会見とか初めてなので、自分が前に出る訳でもないのに会場に着くまで緊張しまくり。前野朋哉監督に「付いて来て!」と同行をお願いした。

実は前野君は去年のCO2助成作品『脚の生えたおたまじゃくし』が夕張映画祭のコンペで審査員特別賞を受賞。その審査員がトー監督だったのだ。

『ザ・ミッション』のビデオジャケット紙を懐にしのばせ、記者会見の会場へ。

知った顔がチラホラで、妙に安心。そして、ジョニー・トー監督登場。

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記者会見ではトー監督は終始ゴキゲン。会場はリラックスムード。女性司会者も大阪弁を織り交ぜ上手く盛り上げる。

そろそろ記者会見が終わるかな~と言う頃、

突然トー監督が「話を脱線させて申し訳ないが」と切り出した。

そして・・・

 

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なんとプレス席に座る大勢の記者の中から前野君を指差し

「彼は23才なのに将来有望な監督だ!皆さんに紹介したい」と嬉しそうに褒め称えたのだ!

 

咄嗟の事にポカンとする前野君に、「立って!」と耳打ちしてお尻を叩く。

だが前野君はプレスの注目の中で立ち上がりはしたものの、「どうも、前野と言います」と苗字だけ告げて、座ってしまった・・・

気持ちは分からなくもないが、 おバカさんっ!

作品名とフルネームと、夕張でトー監督から賞を貰った、そして・・・その作品はCO2の助成作品だ!くらい言えよ~!

 

そんな前野君は、なんと今日(3/11)、ジョニートー監督からディナーに招かれたらしい。

羨まし過ぎるぞ!

どんな話をしたのだろうか?

ちゃんと上映に向けてコメントを貰っただろうか?

色々心配である。
 
 
ちなみに、プレミア上映で観たトー監督最新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』は、
トー監督のスタイリッシュな男の美学に、ファンには嬉しい「やり過ぎ描写」も盛りだくさんで(笑)
大満足の1本だった!!『ヒーロー・ネバー・ダイ』を見直したくなったわ。
  
観賞後はお誘い頂いたアジアン映画祭の江口さんと、前野監督とその彼女Hさんの4人で、
福島の燻製が美味しいバーで談笑。
 
お得な1日だった。

日記がしばらく開いた。

ツイッターばっかアホみたいにやって、長文が書けない症候群になってるからだが、

あと、3月1~3日、僕が企画ディレクターを務めるCO2映画祭で忙しかったからもある。

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第6回CO2にはカタルシスがいくつかあった。

参加した人は皆、あちこちで熱く語っているだろうと信じている。それくらい強烈なイベントとなった。

参加者の皆が本気だった。本気で楽しみに来ていた。「どーもどーも」と業界っぽい挨拶を交わす場では間違いなくなかった。油断すると取り殺される。

その意味で第6回CO2は数少ない「祭り」だった。

 

審査会が熱かった。ここで行なわれた全ての会話を本にして、映画に携わる皆に読ませたい。

毎回、「自分が映画を観てもらって審査されたい人」を基準に審査委員、選考委員を選んでオファーしているが、今回も素晴らしい人たちだった。

洞口依子さんはこんなブログを書いて下さっている。

http://bit.ly/chS76T

若松監督と洞口さんをゲストに迎えた5人の助成監督とのトークは、壮絶だった。

過去、第4回に同じ企画をした時、ゲストの鋭い言葉に監督たちが口をつぐんでしまい、終始盛り上らなかった。さらに終わってから「作品で勝負する監督が、何故あんなトークをさせられるのか」と抗議をうけ、絶句した。

監督は映画だけ撮ってれば良い、訳ない。どんだけ恵まれてんだ「カントク」って。しかも助成金貰ってだぞ。

その苦い過去があり、5人揃ってのトークは前回、やめた。

でも今年はやっぱやる事にした。だって観客の前で批評されるってなかなか体験できないし、大事じゃない?

それに今回の5監督は個性強いから負けないだろう。

そう思ってたら負けなかったね。特に三宅君はカッコ良かった。

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そして、カタルシスの最後を飾ったのが審査委員・大友良英氏のメッセージだ。

授賞式の終わりに、前夜に大友氏が書いて下さった長い長い文章を、

僕はゆっくり大事に10分かけて代読した。

凄く大事な事だったから。

内容は大友氏のブログに全文UPされている。

http://bit.ly/9bqG8m

そしてそのブログへの反応も嵐のように凄い。

http://bit.ly/info/9bqG8m 

当日の打上げで、若松孝二監督が「最後に全部、大友君が持ってっちゃうんだから」と笑っていた。

そういう場所だった。

嘘など誰も言わない。

その事を誇る。

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毎夜の打ち上げは楽しかった。
でも僕が「ゲストの皆さんと話しなよ」と促さないと、自分たちの仲間の輪から出ない者も居た。
若松さんとソクブンさんが並んで飲んでるのに、どんな話をしてるか聞かなきゃ損だと思うのだが。
腹がたったのは、自分のトークゲストとしてソクブン監督が東京からお越しになり、作品を観て意見を下さったのに、ソクブン監督の「大いなる助走」上映時にどこかへ(飯食いに?)出て行った奴ら。
人間の付き合いが出来んのかと。
 
去年も似た事があった。
映画の上映後、此方が用意した打ち上げ会場に顔だけ出して、別の仲間うちの飲み会に消えた監督たち。誰が今回の上映の場を用意したのか、ゲストは放置かよ、と。ゲストとスタッフ数人で20人分の唐揚げを食べた。 あの日以来、その監督に個人的な連絡はしていない。

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昨日、映画祭スタッフの女子が上映テープを返却する際に
「前略 テープを返却致します」みたいな心ない礼文を書いてたので
「待て待て待て待て!」とやめさせて自分で全部書いた。
うちのような貧乏な映画祭は心で相手に応えないと、今の濃いプログラムを維持出来ない。
ギャラは安いけど「楽しかった!」と言って貰えたら、経済は成立するのだと信じている。
この経済をわかってないと、低予算映画は作れない。自分たちの信じる「映画」が立派だと主張して、恐怖政治を強いている映画現場は、早晩破綻する。
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第6回CO2映画祭からグランプリが出なくて良かった。

第4回もグランプリが出なかったが、今回は大きな変化があった。

助成監督の三宅唱くんと審査委員の大友良英氏が、東京で公開討論の場を設ける約束をしたのだ。

つまり第6回CO2は、監督たちによって、ようやく始まったのだ。

奨励賞の石原監督もぼやぼやしてると三宅監督や田中監督に追い抜かれてしまう日が来るかもしれない。

実は今回でCO2から離れますと、僕は周囲に漏らしていた。

でももう少しCO2でやる事が出来た。

そしてそれはうれしい事だ。

次の上映には、僕も監督として彼らと同じ土俵に立って、大友さんと話し合いたい。