西尾孔志

20100208失敗するイベント『西山真来はなぜこうなってしまったのか』

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『へばの』という大きな話題になった映画がある。友人・木村文洋が監督した、青森六ヶ所村を舞台にした硬派な作品である。そして傑作だ。

で、その主演女優であり、これまた友人でもある西山真来が演出した舞台を、京都アートコンプレックス1928へ同居人と観に出かけた。

タイトルは『西山真来はなぜこうなってしまったのか』

 

nishiyama_maki.JPG

 

先に言っておくと、「西山真来は気が狂っている」。それは間違いない。しかし、今回の公演を観て思った。「西山真来は気が狂ってる。その上、どんな心臓しとんねん!」と。俺なら無理だ。完全に頭に血が上って、もう足もガクガク震え、声も裏返ってしまうだろうさ、あんな舞台!

とにかく、失敗作だ。断っておくが、褒めてる。とても。素晴らしい失敗っぷりだった。2010年にあのような野蛮な失敗っぷりを目撃できるなんて、ちょっと無い体験だ。世の中の多くの表現者が観客とのコミュニケーションを上手に取ろうとする中で、西山真来は、すっぽんぽんで登場し、「生でエッチしようよう!」と観客全員に向かって笑顔で語りかける。そして、瞳孔の開いた目と半開きの口でいきなり抱きついてくるのだ!ああ恐ろしい!鈴木保奈美もビックリだ。(ちなみに劇中に裸はおろか、ベッドシーンも出てこない。あくまで比喩である。念のため)

内容を説明したいが、それは100%無意味だ。上手く伝えられない。代わりに、同居人がアンケート用紙に書いた一文をここに記す。

「見てはいけないものを見てしまった」

 

鑑賞後、西山真来に感想を伝えたら、「自分では真面目に台詞を書いたつもりなんですが・・・」と困惑していた。

出た! 高橋洋監督以来の天才じゃないか! 高橋洋に憧れて真似する凡人は沢山いるが、高橋洋の地平にたどり着けるニンゲンはごく僅かだ。ニンゲンじゃなくモノノケの類なら沢山いるかもしれないが、とにかく、逸材であることは間違いない。誰か彼女をプロデュースしてやってくれ!誰か偉い人!もしくは猛獣使い!

 

さて、今週の金曜日は京造大の学生たちによる上映イベント【wktk】がある。今回は鍋だ。キャパも20人。それってイベントなのか?ただの飲み会じゃないのか? だが良いのだ。wktkは「失敗するイベント」を目指しているのだ(たぶん)。ゲストは『溺死ジャーナル』のミック博士。博士も映像を持ち込むらしい。一体どうなる事やら。

僕も居ますので、飲みに来て下さい(笑)

http://www.damdamtuushin.com/wktk/

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