2010年2月アーカイブ

いよいよ明日からCO2映画祭。

とにかく毎晩の打上げが楽しみです。

では仕事に戻りますw

 

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鈴木清順の小説集『花地獄』をゲット。

僕が企画ディレクターとして運営に関わっている映画祭CO2がいよいよ3月1日~3日に行われる。月曜から水曜である。ド平日なのは色々事情があるのだが、「CO2は土日にやると動員が減る」というジンクスを守ったのも理由の一つだ。実際、100人以上、違う。

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(毎年1日に300人前後は来場者がある。入替えなしだから純粋に来て下さった人数。会場は180席ほどだから、時間によって満杯。立ち見も毎年だ。ちなみに上映ごとに入れ替えるシステムだと入場者は1日1000を軽く越える。数字のマジックだね)

 

という事で、今は準備と、会場で配る無料パンフ制作に追われている。このパンフがなかなか大変。無料配布なのに30ページの小冊子である。しかも事務局スタッフとデザイナーとで全て作っている。本当は内輪の寄稿で軽くまとめてしまえば良いのだが、何故か年々凝り始めた。余計な作業である(笑) 今年は「独立映画同盟」と題し、鈴木則文監督や洞口依子さんの寄稿から、渡辺一志さんや「映画芸術」誌の平澤さん、「PASSION」濱口監督や「SRサイタマノラッパー」入江監督のコラムまで、読み物として充実している。というか、ちょっとした映画<啓発>本である。何せ、皆さん熱い。読むと大いにアジられる事請け合いである。是非、会場で手にしてじっくり読んで頂きたい。

という事で、ブログ更新が遅くなった。

3月1日~3日はCO2に来れば毎日、映画に音楽に芝居にと刺激三昧である。しかも毎夜毎夜、近くで打上げをする(会場に来ると案内が貰えます)。ゲストや監督と酒を飲んで意見を交わす事もできる。実際のところ、このパラダイスを体験する為にこのCO2に関わっていると言って過言ではない。

このご時世、映画祭がいつまで続くかも分からないのだし、是非、「あ~行っておけば良かった」と後悔するなら、来て朝まで遊んだ方が得である。

来て下さい。

お待ちしてます。

http://bit.ly/1PHimH

 

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予告編

サイタマノラッパー http://bit.ly/43khtI

ホッテントットエプロン・スケッチ http://bit.ly/cvIHVT

さよならマフラー http://bit.ly/9269iF

告知です。

【MOVIE LOVERS feat.THEATER COMPLEX】
"MOVIE LOVERS BEST SELECTION"

場所:クリエイティブセンター大阪<ブラックチェンバー>

日時:
2月19日(金)12:30
 作品http://www.artcomplex.net/ml/index.php?catid=320
2月20日(土)12:30
 作品http://www.artcomplex.net/ml/index.php?catid=321
2月21日(日)12:30
 作品http://www.artcomplex.net/ml/index.php?catid=322

入場料:1500円/1日

問合:
MOVIE LOVERS 実行委員会(大阪市立芸術創造館内)
 TEL 06-6955-1066(10:00-22:00)
クリエイティブセンター大阪
 TEL 06-4702-7085(10:00-19:00 第1・第3火定休)
主催:MOVIE LOVERS 実行委員会
 
 
2-19(Fri) 
12:15開場
12:30 「脚の生えたおたまじゃくし」(監督:前野朋哉)

     ※ゆうばりファンタスティック映画祭ノミネート
14:00 「赤い束縛」(監督:唐津正樹)
15:40 「モスリン橋の、袂に潜む」(監督:羽野暢)
17:30 「こんなに暗い夜」(監督:小出豊)

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2-20(Sat)
12:15開場
15:30 「おちょんちゃんの愛と冒険と革命」(監督:西尾孔志)
17:00 「ある光」(監督:高橋明大)
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2-21(Sun)
12:15開場
12:30 「そっけないCJ」「CJ2」( 監督:田中洋一)

     ※第6回CO2助成監督

 

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その他の上映作品など詳細はHPを参照下さい
http://bit.ly/cmbJWl

2月12日(金)、京都大学の裏にある「なぞやしき」という古い民家をそのまま使ったギャラリーで、

第2回wktkを開催した。

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今回はこじんまりと定員20名限定。手作り上映会&鍋である(笑)

スタッフがチゲ鍋20人分を作り、プロジェクター&スピーカーを持ち込み、白シーツの簡易スクリーンを壁に張り、観客も畳の部屋で皆が思い思いにくつろぎ、そこに僕と、代表の工藤と、ゲストのミック博士が、DVDをカチャカチャ操作しながら、いかがわしい映像を流し、あーだこーだ喋る(上映中も突っ込む)という、まさにローカルなイベントだ!こんな訳の分からないイベントにスタッフ・出演者も含め30人ほどが会場に集った。

秘密の上映作品は3本。どの作品もツッコミどころ満載の、気が狂った昭和の傑作ばかり。でも全て真剣に作られているので、志の高さに圧倒される。特に、ミック博士が特別シークレットで持ってきて下さった70年代の映像は、ただただナンセンスで、もはや感動的だった。参加したお客さんも、お腹と脳ミソをいっぱいに満たされ、ビール片手にゲラゲラと、楽しそうに退場時間ギリギリまで残って下さった。感謝です。

 

それにしても運営の学生たちを褒めたい。彼らは、与えられた訳でもない、大学の単位にもならない、名誉にもならない、この小さなイベントを、自分達で手作りで生み出し、たどたどしくも最後まで楽しい空気で終えさせる事が出来た。それは簡単な事ではない。細かい気配りも含め、大変だ。

先日、とある学生に「客数20人」と言ったところ、「少ないイベントですね」と冷たい返事が返ってきた。

バカ言うない!と言いたい。

大学の金で大学内の施設を使って無料イベントをやってるお前達と一緒にするない!と言いたい。

wktkのメンバーは、自分達の少ない資金を持ち寄り、会場を予算と相談しながら吟味し、ゲストにはお金は無いけど誠意で応え、入場料を貰う事でお客さんと向き合い、小規模だけど自分達が面白いと思っている事をやっているのだ。自分達の名前で、自分達の責任で、自分達の手で作っているのだ。そりゃ数百人の大学イベントとは規模が違うが、そこには大きな大きな差があるんだよ。

僕は、本当の他者と出会う為には、経済が介入しないと、身内意識から抜ける事が難しい、と思っている。もちろん、友達同士のなぁなぁイベントも悪くないし、嫌いじゃないが、お金を頂く場合には、「ここまで!」という線引きはしっかりしておきたい。司会進行がふにゃふにゃだった代表の工藤は、かなり反省している様子だったが、これが大学の無料イベントなら「先生に怒られる」レベルの反省で済む。彼の反省は、つまり大人の反省だ。

今回のイベント純利益は雀の涙だ。でもさ、アルバイトして稼いだ金も尊いが、それ以上に尊い金だと思わないか?

僕はこのイベントが大きい必要は無いと思っている。ただし赤字はダメ。とんとんで背伸びせず継続して欲しい。そして新しい代に繋いで、卒業後はまた新しい別の何かを生み出して欲しい。誰かの作ったコースになんて乗るな。大きい物に巻かれて安心するな。映画学科だからといって、映画だけ作ってると、いつか映画からしっぺ返しを食らうぞ。色々やれ。色々な目線を持て。

「ジャンルに貴賎はない」

ミック博士がトークで熱く話していた事は、つまりそう言うことなのだと思う。

そんな日記を書いていたら、『PASSION』の濱口監督からCO2のパンフレットに掲載するコラムが届いた。

「フレームの外を撮りたい」

この言葉の意味、 わかり過ぎるくらい、 わかる。

『へばの』という大きな話題になった映画がある。友人・木村文洋が監督した、青森六ヶ所村を舞台にした硬派な作品である。そして傑作だ。

で、その主演女優であり、これまた友人でもある西山真来が演出した舞台を、京都アートコンプレックス1928へ同居人と観に出かけた。

タイトルは『西山真来はなぜこうなってしまったのか』

 

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先に言っておくと、「西山真来は気が狂っている」。それは間違いない。しかし、今回の公演を観て思った。「西山真来は気が狂ってる。その上、どんな心臓しとんねん!」と。俺なら無理だ。完全に頭に血が上って、もう足もガクガク震え、声も裏返ってしまうだろうさ、あんな舞台!

とにかく、失敗作だ。断っておくが、褒めてる。とても。素晴らしい失敗っぷりだった。2010年にあのような野蛮な失敗っぷりを目撃できるなんて、ちょっと無い体験だ。世の中の多くの表現者が観客とのコミュニケーションを上手に取ろうとする中で、西山真来は、すっぽんぽんで登場し、「生でエッチしようよう!」と観客全員に向かって笑顔で語りかける。そして、瞳孔の開いた目と半開きの口でいきなり抱きついてくるのだ!ああ恐ろしい!鈴木保奈美もビックリだ。(ちなみに劇中に裸はおろか、ベッドシーンも出てこない。あくまで比喩である。念のため)

内容を説明したいが、それは100%無意味だ。上手く伝えられない。代わりに、同居人がアンケート用紙に書いた一文をここに記す。

「見てはいけないものを見てしまった」

 

鑑賞後、西山真来に感想を伝えたら、「自分では真面目に台詞を書いたつもりなんですが・・・」と困惑していた。

出た! 高橋洋監督以来の天才じゃないか! 高橋洋に憧れて真似する凡人は沢山いるが、高橋洋の地平にたどり着けるニンゲンはごく僅かだ。ニンゲンじゃなくモノノケの類なら沢山いるかもしれないが、とにかく、逸材であることは間違いない。誰か彼女をプロデュースしてやってくれ!誰か偉い人!もしくは猛獣使い!

 

さて、今週の金曜日は京造大の学生たちによる上映イベント【wktk】がある。今回は鍋だ。キャパも20人。それってイベントなのか?ただの飲み会じゃないのか? だが良いのだ。wktkは「失敗するイベント」を目指しているのだ(たぶん)。ゲストは『溺死ジャーナル』のミック博士。博士も映像を持ち込むらしい。一体どうなる事やら。

僕も居ますので、飲みに来て下さい(笑)

http://www.damdamtuushin.com/wktk/

東京から戻って、やたら楽しかったツケなのか、どーも腹の調子が悪いと思っていた。

しかし、受け持っている大学のゼミ生たちとの「1年間お疲れ様!」という飲み会があり、京都まで出かけた(僕は大阪に住んでいるが、講師をしている大学は京都にある)。

飲み会自体は20人ほどが参加し、大いに楽しい会となった。春にでもゼミ作品の上映をどこかの施設を借りて一般公開しようと言う約束までして、上機嫌で飲んでいた。

終電はとっくに逃していたので、仲のいい男子学生の家に始発までお邪魔するつもりが、そこから地獄となった。嘔吐と下痢、体の震えが止まらず、朝になっても始発で帰るどころか、うずくまって動けない。風邪薬を飲んで、学生が貸してくれた寝袋にくるまり、結局、夕方まで熟睡した。

寝袋の暖かさと睡眠が功を奏し、すっかり気分は良くなったのだが、そこから2、3日は、胃が張ってる状態で、お茶漬けくらいしか食べる気がしない。僕の住む鶴橋は、コリアンタウンということもあり、安くてこってり旨い食べ物が豊富なのだが、その一切を胃が受け付けない。これはつらい。

今日、ようやく韓国丼屋「つるはし亭」の名物カレーを食べた。肉汁の旨味が出まくったカレーに、好みでラー油を2、3滴たらす。旨い。しかも500円!

あぁ、これだ、これだよ!鶴橋に住む意味って奴は!

 

食ったら、やっと復活した気になった。

さてさて、

3月1日から3日までCO2映画上映展である。

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今年もやたら盛り沢山!のプログラムとなった。

http://www.co2ex.org/ 

3日目の大打上げが終わるまでは、とりあえず毎晩旨いもん喰って乗り切ろうじゃないか。

その為にも、風邪には気をつけよう。

 

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DVD『ナショナルアンセム』の併録されている23分の短編『美しい手を汚す』を観た。

毎度の悪い癖で自分が作った物に自信が持てず、見直す事を積極的にしない。

だが、今回は岡太地監督や詩人の安川奈緒さん、わたなべりんたろうさんなど色んな人から「良かった」と言葉を掛けて貰えたので少し警戒心が薄れた。

中でも安川奈緒さんから「きちんと普遍的な市街が現れていることに感激」と言う言葉は嬉しい。
東京で黒沢清監督から『ナショナルアンセム』を「久々に観たけどやっぱり傑作だね」と言って貰えたのも大きい。

今朝7時、発作的に観た。

観終わって、ちょっと感動してる自分がいた。
悪くない。いや、むしろちょっと良い。

あぁ、どんどん次回作へ心がストレートに進んでいる。


※amazonで品切れだった『ナショナルアンセム』DVDがまた入荷したようです。問合せ下さった方、是非。 http://bit.ly/cVFVZx

CO2東京上映展の打ち合わせと称して、池袋シネマロサで勝村さん&矢川さんとお喋り。

本当は3、40分で切り上げるつもりが、楽しくて2時間近く喋る。

 

その後、芸術創造館の前田さんのお誘いで、下北沢で役者や制作者の集るパーティーへ。

業界人(?)が大勢いて面食らったが、監督で俳優の渡辺一志さんと熱い話で盛り上がり、

気が付けばパーティー終了。是非一緒に面白い事しましょう!と再会を誓った。

 

そのまま夜行バスで大阪へ。

今回の東京は次回作に向けての大きな一歩となった。その目撃者も僕以外に大勢いるのだ。これは裏切る訳には行かない。

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朝6時、大阪に着くと、スカイビルが蜃気楼のように見えた。

次の映画に出てくる「Q街」はこういう場所に違いない。

 

1/30に渋谷UPLINKファクトリーで行なわれた『ナショナルアンセム』の上映と、
黒沢清監督との次回作についての公開企画会議は満員の盛況。
ご来場頂いた方にただただ感謝。
しかも知らない人がほとんどだったのが嬉しい。
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トークは観客全員が僕の企画書を手にしてトークを聞くというユニークな趣向。
黒沢監督が親身になって企画についてアドバイスをくれたので恐縮&感激した。
「久しぶりに撮ると盛り込み過ぎになりやすい。企画を別けた方が良い」など、
監督としての長生きの秘訣を教えてもらった。
 
終わってからの打ち上げでも、黒沢監督は失敗談を交えて新作制作への心得を、大いに飲み、語って下さった。僕が同じ年のとある監督の作品を観て、落ち込んだという話をしたら、「君の方が才能がある」と嬉しいフォローを頂いた。真っ赤な顔して愉快そうに話す黒沢監督を見るだけでこっちが愉快になった。サービス精神の人だ。頭が上がらない。
参加下さった方も、いまおか監督や鎌田監督、「ユビキタス」の渡辺監督やAV監督のコーエンさん、CO2の高橋明大&水藤友基監督など、監督ばっかりだった(笑)
渡辺りんたろうさんも久々だし、役者の宇野祥平君も久々。楽しい打上げだった。 
その後、さらにいまおか監督&鎌田監督、坂本監督にフィルメックス森宗さんと水藤監督に「LINE」の小谷監督、アレックスさんで、渋谷の居酒屋→新宿G街コース。2時まで飲んだ。
「CO2の西尾」じゃなく「監督の西尾」としての飲み会は本当に久しぶりで、大いに刺激を貰った。

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ゴールデン街を出て一人、定宿のネットカフェに向かう途中、信号を渡ったら、突然向かいから来た男性に肩を叩かれた。なんと中原昌也さんだった!このタイミングで現れる中原さんはちょっとした神だと思った。「ナショナルアンセム」を最初に褒めて下さったのは中原さんなので、作品が呼んだのか?結局立ち話で「また飲みましょう」と去ったが、余力があれば中原さんとも飲みたかったよ。