西尾孔志
待っていても始まらない。
自分たちで出来るサイズで最大のことをやってやろう。
そしてそのサイズの最大をどんどん更新して行こう。

ということで、
 西尾孔志(言い出しっぺ、監督)
 前田和紀(演劇&映画プロデューサー)
 巴山将来a.k.a.ハヤマックス(漫画家イベント企画者)
という3人で
コアなファンを持つ漫画作品を映画化して行きます。
そして「あれを映画にするの?!(驚き)」という意味で
『ALEWO』という映画レーベルを始めます。

第一弾は、
「マインドゲーム」で有名なロビン西さんの名作漫画
すでに脚本もあがり、1月にオーディションです。
大阪は通天閣界隈を舞台にした人情喜劇です。

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また小出しに情報をアップして行きます。
もうすぐホームページも出来上がるそうです。
ALEWOの動向をご注目下さい。


『アウトレイジ』北野武監督

最近2年遅れくらいで映画を観ているが、やっと『アウトレイジ』を観た。
アップばっかり→ひたすら淡々→突発的に暴力、それの繰り返し。
サスペンスはゼロに近く、でも面白くなかったかというと、いや面白かった。
『ブラザー』より描写に新味は無いし、死生観や情緒を削って、暴力連鎖のシステムだけを描いている。
暴力描写ばかりの小津映画があったらこれかも。
前から興味があって大阪プロレスを観て来た。


で、インタビューもしてきたので良かったら読んで下さい。

ビリーケン・キッド ロングインタビュー
http://migohsha.com/feature/feature010/
明けましておめでとうございます。

皆様、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年はロビン西さん原作で映画を撮ります。
そちらも徐々にお知らせ致しますので宜しくお願い致します。 

年賀3.JPG

2011年、ブログの更新にムラがあったので、総まとめ!

再録もありますのでご注意。


1/9 『M☆3 こいのいたみ〜come on! ITAMI〜』伊丹アイホール(兵庫・伊丹)

杉原邦生演出

 

2011年はそれまで熱狂した事が無かった「演劇」に、思いもよらず傾倒した1年だった。それは杉原邦生という若者の名に始まり、終わる1年でもあった。彼の鋭い現実認識と強固な反骨精神、そして人を喰ったようなポップセンスは、KUNIO08 椅子」「09 エンジェルス・イン・アメリカ」(共に演出)木ノ下歌舞伎「夏祭浪花鑑」(美術)などの舞台や、数々のトークゲストでもって関西演劇界の中で異彩を放っていた。僕も『ノールス01』というトークイベントで宮沢章夫、上田誠との鼎談を依頼した。杉原演出初体験となったこの舞台は、赤塚不二夫の漫画や大島渚のアイドル映画のようにただただ無意味(ナンセンス)で出来ていて、ラジカルで、カッコ良かったのだ。

 

1/12 演劇鼎談@『とまる。』

高田さんと杉原邦生さんも橋本裕介さんロマンポップ沢大介さんと3時間半も喋った。杉原邦生さんも橋本裕介さんもクレバーな人だった。沢大洋さんは熱い人だった。凄く良い刺激を貰った。

 

1/29「さよならゲーリー」カンヌ映画祭批評家週間グランプリMyFrenchFilmFestival.com

ナシム・アマウシュ

http://www.damdamtuushin.com/nishio/2011/02/20110209nassim-amaouche.html

 

2/4 青葉市子、oonoyuuki@アバンギルド

も~素晴らし過ぎて時間止まった!!アンコールは『カメムシ大行進』て脱力即興曲で愛あるエンディング() 20才くらいとは信じられないな!気になったらググってマイスペ聴いて下さい

 

2/12 ハイバイ『投げられやすい石』

衝撃でしばらく席から立てなかった......。山田はいい奴だ。山田は俺やアンタだ。ただ山田と一緒に途方に暮れるしかないじゃないか...。劇中人物なのに、佐藤の事を考えている。佐藤は俺やアンタの一つの可能性でもあるし、せっかく忘れていたのにヒョッコリ現れたアイツでもある。アイツ今、何しているか......。それにしても何と説得力のある舞台美術か。あの凄い小道具、ヒッチコックかよ。

 

2/14 バンタムクラスステージ『ジャック・モーメント』@芸創

細川さんのシナリオと演出にマジ痺れた。叙事詩のようなマフィアの物語を、劇画的な台詞と鮮やかな場面転換の連続、照明と音楽の圧倒的なエモーションで魅せる!感服!だが、余計に実力のある役者不足が目立ってしまう大阪の現状が悲しい。きっと別の大阪の劇団なら役者不足なんて思わなかっただろう。それほど今の細川さんの潜在能力は高いとこまで来てる。分かりやすく言えば、今すぐ金の取れる作家だと言うこと

 

2/17 テフノロG「テレコム戦隊テッテレー」京都学生演劇祭

凄い3人。こんな凄い顔の芸達者な3人娘が集まった1億分の3の奇跡。つか学生とは思えない顔芸。プロだろ!てか天才過ぎて腹筋痛い。本当は、昭和のベテラン芸人じゃないのか?彼女らはアラフォーじゃないのか?テフノロ師匠と呼ぶべきじゃないのか?ファンになりました。

  

2/26 KUNIO『椅子』@名古屋うりんこ劇場

怖いもの知らず()【偉い人()に怒られちゃうことやっちゃう?っぷり】が爽快。楽しい以外ナ~ンにも残らないこの「不条理な」軽さを、受け入れるかどうか。僕はアリでした。あの馬鹿馬鹿しさから二人芝居の凄味へもって行く点でブレてない。

 

3/11 ジョニートー最新作『単身男女(原題)』@アジアン映画祭

震災の夜に暢気な映画を観た。ジョニートー監督の『ニーディングユー』や『ダイエットラブ』などソフィティスケイティド・コメディの系譜に、また新たに素敵な作品が加わった喜びを静かに噛み締めた。

 

3/13 『BABY-Q 私たちは眠らない』名村造船所跡地(大阪・北加賀屋)

東北大震災の2日後に観た。おそらく震災による演出の変更は「無かった」と推測する。巨大なビニール袋で出来た、黒い津波に飲み込まれる女子高生のシーンがあった。偶然に。その横ではレースクイーンが「閉店セール」という旗を振っていた。そこから現在まで、日本は閉店セールが続いている。まさに黙示録のような舞台だった。

 

3/25、26 『wktk vol.5 18禁と8ミリ』アートコンプレックス1928(京都・三条)

手前味噌だが、京都造形の学生数名と不定期に開催している上映イベント。この後『監督失格』で話題となる平野勝之監督と、俳優の鈴木卓爾、その他、ストリッパー早乙女宏美やストリップ演出家ジョウジ川上をゲストに、ストリップ小屋でしか掛からなかった幻の傑作(監督が転位21の山崎哲!)や、8ミリフィルム全盛期のPFF入賞作品を上映した。中でも平野監督の20代の傑作8ミリ『愛の街角2丁目3番地』(原作が大友克洋!)は同じく20代前半の園子温や鈴木卓爾らがオカマ姿でひたすらバカ騒ぎする怪作で、今年観た映画の中でもベストの1本。


4/3 『年忘れ 全日本赤犬歌謡祭』キャバレーユニバース(大阪・ミナミ)

新ボーカル、新体制になった赤犬は、その大人のスカムとも言うべき演奏はもちろん素晴らしいが、「お金よりも好きな事して生きて行く」という今や10代のガキでも誇大妄想だと信じて疑わない生き様を、同世代の彼らが貫いている、もうそれだけで泣けてくるのです!

 

4/16 男肉ド・ソレイユ「Jのとなりのオニク」

感動した!この日観たロロもミジンコターボも良かったけど、飛んだ()なんだろこの感動()冴えない男達が汗かいてリズム感悪く一生懸命踊る姿にめちゃくちゃ感動した!宮崎駿からトロンまで、とにかくどーでも良い話に感動したんだわ!

 

4/23 梅田哲也「はじめは動いていた」@artzone水が満ちるのを見つめていた、その贅沢な時間が全てだ。

 

4/30 快快「shibahama」@コーポ北加賀屋 

普通は数グループが集まってやるイベントを、たった1つの劇団がやってるって事に胸躍る。フィールドワークからフィードバック、女体盛り、ガチのリアルファイト、一攫千金の客同士の戦いなどなどなど、芝居+パーティーという知的でバカなすっげえ時間と空間。

 

5/5 小林賢太郎ライブ・ポツネン『SPOT』

最後に観客のほとんどが立ち上がって惜しみ無い拍手を。

いやあ、二度目でも鳥肌立ったわ。

 

523  ノールス01「宮沢章夫と若いヒト」

宮沢章夫×上田誠×杉原邦生

http://otonaart.jp/norus/2011/08/01/ノールス01/

どこかでこのトークの内容を文字にしたい。

 

5/28 ままごと「わが星」@伊丹アイホール

ずっと目に涙浮かべで胸いっぱいで後半を観てた。団地の光を『わが星』という夫婦のシークエンスや、地球の最後に走り込んでくる彼、「月ちゃん」再登場には涙腺決壊。

 

6/4 wktk vol.6「ヤマカン、大いに語る!!

ゲスト:山本寛

盛況に終了!『フラクタル』への思いと自分の限界を感じた話や、『私の優しくない先輩』のカメラマンとの信頼関係の話など、興味深い話は尽きず、めちゃくちゃいい感じで終了。成功を祝ってwktkチームで鴨川沿い『みんみん(王民王民)』で餃子打上げ。いやぁ良い夜やった。

 

6/11 KIKIKIKIKIKI『ぼく』@アイホール

作演のきたまりが集めた関西の座長・看板クラスの男性役者たちが、設問やルールの中で好き勝手に表現する大喜利のような2時間。役者たちの個性が際立ってるから、笑いで食い合ったり、大いに楽めた。東京でやれば関西演劇のショウケースとなるだろう。だがこの実験を経た先の段階こそが、いま関西演劇に足りない(東京に押されてる)部分だと思うので、展開編を望む。何故なら大喜利のようなコンセプトは、どこか『文系のコンタクトゴンゾ』みたいで面白いし、そこから立ち上がる『ぼく』の大きな力はないけど小さな未来は持っている男性象は震災以後に、今こそ表現されるべき軽やかにささやかに前向きに生きる男性象だと思えたから。シリアスな演出じゃなく『震災以後』に光を当てられている作品だと思う。是非、この先のビジョンを。

 

6/24 GEKKEN ALTERNA ART SELECTION -どこか、いつか、だれか-』市川タロ演出

全編にJLゴダールの記憶ただよう演劇で少し嬉しくもなり。しかし、まだまだユルい。つまり「決定的な瞬間を逃さないぞ」という危機感が薄い。しかし弱冠22才という事実に驚く。どうか決定的な瞬間を待てる残酷でタフな作家になって欲しい。

 

7/10 「おもいのまま」飴屋法水演出

前半は音尾さんと山中さんが怖かった。人間に見えない瞬間があった。後半、石田さんと佐野さんの立ち振る舞いに胸が熱くなった。前半はハネケ、後半は良質なアメリカ映画だった。我々は冷静な判断で最悪の事態を回避する事が出来る。最後の夫婦の姿が忘れ難い

 

7/11 『監督失格』

平野勝之監督、庵野秀明プロデュース、矢野顕子音楽、林由美香出演

『監督失格』は、間違いなくここ数年に流行したビデオカメラを使った日本的な私ドキュメンタリーの最高峰だと思う。このジャンルに携わる人々は、もはやカメラの前でカメラを意識する事が日常であり、業(カルマ)ですらある。

「何故カメラを回せるのか?」ではなく「何故カメラを回してしまうのか?」という業の深さが映っていて、それは哀しく可笑しい。

 

7/17 「ノールス」02  MONKEY MAJIKメイナードさん、ベベチオの早瀬さん、精華大の片木教授 震災復興鼎談

自分で言っちゃなんだけど、良い内容だった。震災の話を4ヵ月経ってようやく自分らの年代として、ちゃんと出来た。全てはキッカケを与えてくれたメイナードさん、素直さを思い出させてくれた早瀬さん、そして復興が今ようやくスタート地点に立った事を認識させてくれた片木教授に感謝

 

8/27 WIRE11@横浜アリーナ

最高過ぎて溢れんばかりいっぱい。巨大な音、光の洪水に個で向きあう。共感とか一体感とか関係ない。皆が自分で向きあう。それがフロアに大勢ひしめいて、たまに横の人と笑いあう。

・タサカ後半、アゲアゲの中にストイックなじわじわ胸に熱さが上がってくる音に、なんかもう泣きそう

・DUBFIREホンっトにヤバい...もう頭がおかしくなる...

・レインボーアラビア!ガイジン姉ちゃんがゆるいボーカルの「neco眠る」みたいなバンド()!!ドラマーが裸足()難破ベアーズか!!

・イトウタカアキ(赤犬の人と同姓同名)、仙台から来たDJ。昔の田中フミヤみたい!男臭くて重たいストイックなプレイがシビレるわ

・卓球でまもなくテッペン越え!激シブでアゲアゲ!アシぃぃぃっドぉぉぉぉぉぉ!「A RAY OF HOPE FOR EVERYONE!」のメッセージで涙

・御大バムやん!アゲアゲデジデジド派手!ウェスト・バム、やっぱ最高!デトロイトテクノに比べ、どっちかと言えばメタルっぽいジャーマンテクノ。その御大バムやんは、音が悪魔っぽいのに本人は愛嬌たっぷりという、小悪魔。

・dOP登場。ピンク照明+セクシーボイス+腰振りダンス+ムーディーな音=ちょ~ダサい()ダサすぎて感動的!イカス!()卓球はどこでブッキングしてくるんや!

・覆面2人組スナッフ・クルー。デジデジピュンピュンウネウネのオールドスクールしっぶ!

・アゴリア!ロッキンテクノDJ!めっちゃアゲアゲ!

・カール・クレイグがずっと気が狂った音を出し続けてる。仮面をかぶって、変な映像バックに...これ朝5時のライブじゃねーぞ()

・ラストのレン・ファキ!凄シブっ!朝7時までラストダンス!

 

8/31 劇団子供鉅人「バーニングスキン」

素晴らしかった。今まで観た子供鉅人の中で最も強度があった。細部が鍛え上げられていた。全てにパキッとピントがあってる感じ。だからイメージがより強く残る。そのイメージと次に来るイメージがぶつかり合い、重低音のグルーヴが生まれる。見逃した人は悔やんでヨシ。複数の幕が開いたり閉じたりする度に奇っ怪な人物や風景が入れ替わる様を観て、作演の益山貴司は演劇そのものが持つプリミティブな快楽がホント好きなんだなぁ~と共感した。僕も映画のそれが好きだから。ちなみに「小演劇に慣例的にある快楽原則ぽいもの」は僕は好きじゃない。

 

9/24 KUNIO『エンジェルス・イン・アメリカ』@京都芸術センター

正午から5回の休憩を挟んで終了時間は夜9時半!8時間に及ぶ長い舞台だけどアッという間の面白さ!いい役者を揃えていて、話も面白いし、空間演出がスムーズで力強い。この規模の事を小劇場でやれるなら、誰か彼に大舞台を用意した方がいい。

田中遊と田中佑弥は本当に素晴らしかったが、他にも四宮章吾など力ある役者が揃う中で、コントみたいに異物感を放ちつつ、その意外な美声で物語を浄化させた池浦さだ夢が僕の裏ベスト。

 

10/4 劇団 壱劇屋『6人の悩める観客』

若い劇団で勢いは感じるし、着眼点は買うが、全体的に細部がぼやけている。それは演出が行き届いていないのと、設定が突き詰められていないから。それは甘えだと思う。だが制作中に外部の人間が俯瞰的に意見を言ってあげれば「伸びしろ」はいっぱいある劇団。

 

10/5 岡崎藝術座「街などない」

アフタートークで杉原邦生くんが言ってた通り、充足しないままずっと観ちゃう作品。僕の印象では、中原昌也さんが小説を書くのが嫌だという事を小説に書くように、演劇をするのが嫌だとでも言うような演劇(笑)下手すれば退屈。だが頭を『?』いっぱいにしながら楽しんだ。

 

10/8 維新派「風景画」@池袋

徹底的にミニマル。攻め過ぎ!

 

10/15 サターン@なんばハッチ

・想像してたけど生ジェームズブレイクは普通()

・DJクラッシュ始まってすぐもうヤバい、あっち側の音、鳴り響いとる

・EYEの超ハイテンションDJ!相変わらずカラフルやなぁ

・まりんがハラカミさんのJOYを演奏した。空気が変わる。突然知らない隣の女の子が『なんでみんな大人しいの?』と聞いてきたので『死んだからかな』『死んだらイエーって言わないの?』『いやそんな事はないよ。』周囲に居た数人でイエーと叫んだ

・卓球でラスト、最高だった。

 

10/16 石橋義正(キュピキュピ)『伝統芸能バリアブル』

3D映像と舞台の融合に『へーっ、ほーっ』。あと、『電波少年』に女先生として出てた浪曲師にグッときた。ゴージャスなショー!

 

10/20 宮沢章夫『トータルリビング』

最後、泣きそうになった。風が吹いてたなぁ、すぅーっと。自由さとか喪失感とか色々な感覚が一気に来た。成熟なんてクソ喰らえだ。そういう勇気を宮沢さんに貰った。

 

11/3「木野祭」京都精華大学(京都・岩倉)

何度か観てるはずのボアダムス。ギター11人、ベース4人、ドラム6人(しかも台車で会場内を移動する)にも興奮したが、何より、このバンドが誕生した時にはまだ精子ですらなかった学生達が、もみくちゃになって発狂してる姿に興奮した。この2週間前のなんばHatchSATURN」ではフロアが30代前後ばかりだったので、何か嬉しくなったのだ。未来へ繋ぐ為にひたすらダイブ製造機として彼らを空へと飛ばしてやった。

 

11/24 『バッドルーテナント』

めちゃくちゃ面白かった!!理想のピカレスクロマン(悪者映画)死体の横で踊る男など、デタラメな楽しさと悪意に溢れたロマンチックな傑作!

 

12/8 木ノ下歌舞伎『夏祭浪花鑑』

白神ももこ演出、木ノ下裕一監修、杉原邦生美術

「歌舞伎を現代演劇として演出」するコンセプトからは想像以上のお祭り感で、舞台は幕開けから陽気に進む。が、安心して観ているとクライマックスで待つ「とぐろ」に黒々と巻かれるだろう。松尾恵美と殿井歩の二人世界は圧巻。篠田正浩監督のATG映画『心中天網島』のラストを思い出した。そうなのだ。黒子は真っ黒で、舞台上を終幕のベクトルへ向けて進行させていくのて、時に死神のように見える。今作でも、身体性を持ち始めた黒子達のたちの悪い大騒ぎに息を飲んだ。

 

12/10 ナイロン100°C『ノーアート・ノーライフ』@梅田シアタードラマシティ

1000人くらいの客席がほぼ埋まっているのに、慣れない僕は先ず驚く。演劇観出して約1年。この規模の舞台は初めてかも。で、初のケラさんの舞台。駄目な自称芸術家の日本人たちが集まるパリの店を舞台にした人間模様。牧歌的な一幕目と、その二年後の殺伐とした二幕目のギャップが緩やかにドラマを盛り上げ、三時間の上映時間を感じさせない。もちろん常に笑いがあり、楽しいのだが、同時に、こうやって無意味に浮かれて歳を重ねた時のツケの怖さも描かれている。千人を満足させる演劇ってタフだ。

 

12/17 コンタクト・ゴンゾ@伊丹アイホール

総勢20名ほどの男女がスタイリッシュに殴りあう本気の戦争ごっこ。意味不明な兵器の数々、謎の挑発映像が感動的なほどアホで笑った。

 

12/20 富田克也監督『サウダージ』

テクやメロや美声じゃない、パンクはアティテュードだ、という事だ。それがわかる映画。

 

12/23 ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』 

ビックリするほど甘酸っぱい初恋の話。ミア・ワシコウスカが可愛すぎて、キスシーンとか観てて照れ臭い。デニスホッパーの息子が主演、加瀬亮が軍服姿。ハリス・サヴィデスのカメラは今回は大人しいかな。

 

12/24 劇団ヘルベチカスタンダード

http://www.wonderlands.jp/archives/19729/

 

12/25 『リミッツ・オブ・コントロール』ジャームッシュ

贅沢で大胆な時間の流れ。活劇のカメラ。クリストファー・ドイルの光。古典的なほど活劇の予感をさせるカメラ、小道具、ロケーション。フラメンコの手つきと太極拳の手つきから最後のあんな大胆な省略をしてのけるなんて、カッコ良すぎ!映画だから出来る事をやってる。

 

12/26 『ブンミおじさんの森』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督

森の日常、アジアの風景の中にふっと入り込む人口甘味料のような怪異・精霊たち。死を迎える事を不思議で何処かユーモラスな出来事が静かに彩る。物語的には似た話を考えてたのでこんな方向もあるのかと。

 

12/28 「ナイト&デイ」マンゴールド監督

めちゃくちゃ面白かった!アバンタイトルでKNIGHTのフィギアからキャメロン・ディアスにフォーカス・インするカットでもうニヤリ。キャメロンディアスの言葉にトムクルーズが弾丸の中を歩いて来て(何故か当たらないというギャグ)キスするシーンはほんと「ひゅー」って感じで良かった。脚本も良かったなぁ。想像してたよりデタラメで良かった。

 

12/29 『CUT』ナデリ監督

予想以上に胸か熱くなった。変な映画。西島秀俊がドニ・ラヴァンに見えた。あのリングとバーカウンターと奥に組長の部屋があるセット、良かったなぁ。映画のセットだよなぁ。常盤貴子が観る監視モニターの位置とか、ヴェンダースっぽい構図。予算を抑えるため舞台数が少ないのにそれを感じさせないのはあの広いセットだ。あんなデタラメなクライマックスなのに感動してしまった。東京の寓話。東京の夢。


12/30 『310分、決断のとき』マンゴールド監督

前半は「思った以上に地味だなぁ」と観ていたら、駅のある町に着いてからが怒濤の展開で良かった。二人が心を交わす理由が疎外された男の意地みたいな曖昧なものなのも良い。そして西部劇の決定的瞬間は簡潔な描写に尽きる。

演劇レビューサイト「ワンダーランド」の企画【振り返る 私の2011】に参加しました。
少ない観劇本数だし、未だマームとジプシーを観れていないし、の関西のイチ演劇ファンの意見です。

演劇レビューサイト【ワンダーランド】に感想を寄稿しました。


http://www.wonderlands.jp/archives/19729/

ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』 

ビックリするほど甘酸っぱい初恋の話。ミア・ワシコウスカが可愛すぎて、キスシーンとか観てて照れ臭い。デニスホッパーの息子が主演、加瀬亮が軍服姿。ハリス・サヴィデスのカメラは今回は大人しいかな。

『リミッツ・オブ・コントロール』ジャームッシュ

贅沢で大胆な時間の流れ。活劇のカメラ。クリストファー・ドイルの光。古典的なほど活劇の予感をさせるカメラ、小道具、ロケーション。フラメンコの手つきと太極拳の手つきから最後のあんな大胆な省略をしてのけるなんて、カッコ良すぎ!映画だから出来る事をやってる。

 『ブンミおじさんの森』アピチャッポン・ウィーラセタクン監督

森の日常、アジアの風景の中にふっと入り込む人口甘味料のような怪異・精霊たち。死を迎える事を不思議で何処かユーモラスな出来事が静かに彩る。物語的には似た話を考えてたのでこんな方向もあるのかと。

 「ナイト&デイ」マンゴールド監督

めちゃくちゃ面白かった!アバンタイトルでKNIGHTのフィギアからキャメロン・ディアスにフォーカス・インするカットでもうニヤリ。キャメロンディアスの言葉にトムクルーズが弾丸の中を歩いて来て(何故か当たらないというギャグ)キスするシーンはほんと「ひゅー」って感じで良かった。脚本も良かったなぁ。想像してたよりデタラメで良かった。

 『CUT』ナデリ監督

予想以上に胸か熱くなった。変な映画。西島秀俊がドニ・ラヴァンに見えた。あのリングとバーカウンターと奥に組長の部屋があるセット、良かったなぁ。映画のセットだよなぁ。常盤貴子が観る監視モニターの位置とか、ヴェンダースっぽい構図。予算を抑えるため舞台数が少ないのにそれを感じさせないのはあの広いセットだ。あんなデタラメなクライマックスなのに感動してしまった。東京の寓話。東京の夢。

310分、決断のとき』マンゴールド監督

前半は「思った以上に地味だなぁ」と観ていたら、駅のある町に着いてからが怒濤の展開で良かった。二人が心を交わす理由が疎外された男の意地みたいな曖昧なものなのも良い。そして西部劇の決定的瞬間は簡潔な描写に尽きる。

12/8 木ノ下歌舞伎『夏祭浪花鑑』

白神ももこ演出、木ノ下裕一監修、杉原邦生美術

「歌舞伎を現代演劇として演出」するコンセプトからは想像以上のお祭り感で、舞台は幕開けから陽気に進む。が、安心して観ているとクライマックスで待つ「とぐろ」に黒々と巻かれるだろう。松尾恵美と殿井歩の二人世界は圧巻。篠田正浩監督のATG映画『心中天網島』のラストを思い出した。そうなのだ。黒子は真っ黒で、舞台上を終幕のベクトルへ向けて進行させていくのて、時に死神のように見える。今作でも、身体性を持ち始めた黒子達のたちの悪い大騒ぎに息を飲んだ。

10/20 宮沢章夫『トータルリビング』

最後、泣きそうになった。風が吹いてたなぁ、すぅーっと。自由さとか喪失感とか色々な感覚が一気に来た。成熟なんてクソ喰らえだ。そういう勇気を宮沢さんに貰った。

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